点尊降臨!

「ぼくが何者であるかは、お前が決めれ!」 なんか創る人をやってます。

近況報告

2月のこと。

1。2月に驚いたのはあまりの給料の少なさ。いや、一日休んだのはあるけれど、たしかに就業時間も短かったけれど、驚いた。

2。即興で物語るバーをした。

3。鳥レバーのあさびきがものすごく美味しかった事件

4。焼き肉食べ飲み放題にて牛肉を食らいまくった事件

5。Tシャツのオンライン販売を検討し始めた事件

6。大阪芸術大学通信教育部の合同展示「塊展」を観覧に行った事件。

7。久しぶりの友人と遭遇した事件

8。事故で終電がなくなったおかげで、久しぶりの友人とモーニングをともにし、特撮とお芝居について語り合った事件
 ピースピットの末満さんのすごさを語り、維新派の不思議さと劇団子供鉅人のおもしろさを伝えました。

9。いろいろ人生について考え始めた事件。


うん。もうなんかたくさん事件あったな。

3月はcommon bar SINGLESを良い方向に仕向けるための準備を進めたいな。
巧く行くかはわからないけれど。

先日観たライブの感想

先日大阪は茨木市にあるJack Rionというライブハウスにライブを観に行きました。
インディーズのライブは昨年9月のいいくぼさおり以来。

最近は自分が音楽からかなり離れていることもあり、インディーズのライブはあんまり観に行ってないです。昨年もいいくぼさおり嬢一本だけ。

今回のお目当ては今勤めている会社の同僚のバンド「テテテテ」
(なんか てててててて って多く言っちゃいそうなバンド名ですが)

イラレと格闘していた影響もありライブは途中から参加
観たのは三組。

Front Hock
テテテテ
山本新

Front Hock
普通に巧かった。いや普通というかかなり巧かった。メッセージソングを歌い続けてました。メッセージソング、ぼくは作れないのですごいな〜と思いました。
MCが無駄に長いので、MCはカットして最初と最後だけシンプルにして演奏ばっかやってたらもっと良かったのにと思いました。


テテテテ (http://jp.myspace.com/tetetete.com
これってバンド形式では何度目のライブなのかな? 知らないんだけれど。バンドとしてまとまっているなと感じました。
曲はよく考えて作っているなと感じました。曲調がバラエティに富んでいるので飽きがこなかったのが良かったです。
二曲目にやった” tomorrow "は名曲でした。あの曲で周囲のお客さんの雰囲気がガラリと変わった。 インディーズのライブでライブ中に空気が変わる瞬間ってそうそう目にしたことはないのですが(行く回数も少ないからね)、あれは「おお!」と思いました。
身内だからとぼくはやたらと褒めないのですが(時に褒めるのが難しい人も過去にいたが、それでもやっぱり褒めれないのは褒めれないので褒めなかった)、今回のライブを観て今後楽しみなバンドであると感じました。
確かに細かい点をつつけばアラはでてくるけれど、それを含めてもお客さんは満足して帰ることができるクオリティがあります。
ソングライティングをしているテテテテの酒井氏はもともと面白い音を作る才能がある人なので、それが活かされたアレンジになっていきているのが、飽きのこなかった要因だと思います。
その良い面がもっと活きることができれば、もっとバンドも成長するだろうなと思います。
今回ライブ自体があることを知らなかった、知っていたけれど行かなかった人は次回はなんとか時間を作って行ってみると良いです。
音を楽しんでいる彼らと音を楽しめると思います。


山本新 (http://www.yamamotoarata.jp/pc.htm
この人は・・・
この人は・・・この日最大の発見でした。発見と言って差し支えないと思います。
なんと言うのでしょうか、古代遺跡をうっかり発掘してたらうっかり大発見してしまった心境になったのです。
メンバーは彼一人です。打ち込みを流しながらエレキギターをかき鳴らし、彼は歌います。
音はハードなギターロック。甘い歌声に乗せられるのは「重曹」「イソフラボン」「アボガド」「バネ」(バネってあの機械とかに使われるバネですよ)。
一人でやってるのに、なぜか後ろになんかいる気分になります。
そして、なんの魔法なのか・・・・・・気がつけば何かに操られるように踊らされているのです。
何が面白いのかよくわからないのですが、とにかく爆笑しました。
そう何がよくわからなかったのですが、面白いです。
ああ人生に笑いが少々足りない人は彼のライブに足を運ぶと良いでしょう。なんかわからないけれど楽しくなります。なんかわからないけれど気がつけば笑っています。

You Tubeにも彼の動画はあるのですが、ライブで体感することを強く強くオススメしたいです。

特に主婦をやっている方は"重曹”という曲には深い感銘と共感を覚えることでしょう。
”専らフルーティ”なんかはNHKみんなのうたあたりにあっても良い気がします。

ということで、非常に満足したライブでした。
少なくとも
テテテテと山本新だけで大当たりすぎるくらい大当たりでした(大げさ)。

2012年の話とか

今週のお題「2012年、どんな年だった?」

一言では言い表せない一年だった。
パーソナルカラーを意識し始めた年だったな〜。
なんか色んな人と会いました。とくにビジネスで頑張っている方々と。
大学のスクーリングには行かなくなったので、アートなつながりはそんな増えなかったけれど。
12月には「住み開き」を行なっている"ワオン 511" ( https://twitter.com/waon511 )に池上さんに連れて行ってもらった縁でスナさんと知り合いました。

代表を務めているCommon Bar SINGLESではこれまでずっと直面している課題が大きくなった一年でした。
これを如何に打開するかについてはこれまで小さな動きしかできませんでした。大きな動きができたからといって改善される保証は一切ないけれど。
これは説得に時間がかかったこと、また自分もなかなかSINGLESに時間を割けない状況が続いていることも一因だけれど。今年は反省を踏まえつつ行動しようと思います。ただ一人ではできないことなので、継続して参加してくれているマスター各位の協力と知恵は必要です。

なにもしなければ終ってしまうことは現状あきらかなので、早急に動きたいところです。

2013年はどんな一年になるのか一切わかりません。
挫折することも多々あるかもしれないし、何かで思いがけない成功をおさめることもあるかもしれません。
わからないから面白くもあり、不安でもあります。

ただどんなことがあろうと、向き合うことを忘れずにいけたらな〜と思います。

劇評になっていない劇評『続 剥製の猿』

11月初めに遊気舎のお芝居『続剥製の猿』を観たのだけれど、その後あーやこーやがあり、すっかり劇評を書くのを忘れてしまっていた。

ああ、もううろ覚えなのです。
『剥製の猿』は五部作だそうです。(これもうろ覚え)

そしてその二部目がこの『続剥製の猿』
内容は前作の半年後、舞台は変わらずとある山小屋。
死んだ人が月に住んでいるという設定のお芝居です。(この設定も前作からの引き継ぎ)
内容は生と死に関することを軸に、人と人のつながりを考えさせる内容でした。
親しい人を亡くした人々が再びどこかの山小屋に集まり、あーだこーだと過去のことやこの半年のことを話したりするというたわいない内容です。

今作の主演(と言って良いと思う)である長尾ジョージさんの迫真の演技が観れました。
いや、遊気舎はこの作品を合わせて四作観ていますが、このジョージさんのコメディアンとしてのオーラや雰囲気は芝居にメリハリやアクセントをつけるのに欠かせないなと思って毎回観ています。
この『続剥製の猿』でもそのコメディアン要素は存分に活かされていて、そしてだからこそラストのジョージさんの演技が映えたんだろうなと思います。
役者を活かす脚本と脚本を活かせる役者とのコラボを観ることができました。

*この月があのお空に浮かんでいる月なのか、死後の世界を象徴的に表現しているのかは観る人の解釈次第。

内容を書けないのは単に憶えていないところがあるため的確に表現ができないからです。
あしからず。
もし興味があれば、次回の作品を観に行ってみると良いと思います。

オリゴ党『ブキミの谷』

というわけで9月の29日にオリゴ党のお芝居を観て来た。
オリゴ党の作品を観るのはこれで二つ目。

前回は正直あんまりよくわからんかったことは以前書いた。

まずは今回のあらすじ

”舞台は取り壊し予定の図書館
図書館では今は亡き所有者である博士によってロボットと人間が混ざって働いている。
博士の死後経営が立ち行かなくなった図書館は売却され取り壊されることになる。
財産の整理のため銀行から管財人が二人、派遣されてくる。
図書目録を作り、本の売却整理を行なう中でいくつかの価値ある書物が勝手に売られたことが判明する。
図書館の職員の中に犯人はいる・・・
その犯人はだれなのだろうか?
その顛末は ロボットと人間とは? 存在とは? ”

そんな問いを観客に与えてくれるお話です。

先にも書いたけれどオリゴ党観劇二作目。
今回の作品を観てやっと気がついたことがある。それはオリゴ党の芝居はゆっくりなリズムなんだ。テンポ遅めの芝居なんだって。
じっくり描くというのがしっくりくる表現なのかもしれない。
開演前のケータイ電話の電源を切ってのお願いもカチカチだったところも考えると劇作家の方はかなり真面目なんだろうなと思った。

お芝居はなんだかんだシリアスだから(子供鉅人の『幕末スープレックス』とはここもちょっと対照的かな。あれはこういうシリアスさじゃなかった)笑いのパートがかなり重要で、やっぱりそこの落差がないと中々難しい話だったと思う。
その点では今回は成功していたと思うな。

管財人のイトウ氏と図書館の派遣事務員のやりとり、そしてギックリ腰で入院をしていたにもかかわらずそれを押して病院から抜け出し図書館員を演じた役者さんのあの体を張った笑いのパートがホントに好きだった。
あれがあったからテーマがすんなりこっちに入ってきたような気がした。

人を笑わせるのは難しい。そして感動させるのも難しい。
感動モノってさ、ぼくはだいたい某かの笑いが含まれていて、そして最後はドバーと涙、涙なイメージがある。
なんで笑いが重要なのか? というと笑いがあるからこそその作品を鑑賞する人たちに物語の登場人物の体温を感じさせることになるからだと思う。
体温を感じるってことは生きているってことだから、観客にとってその登場人物や出来事が「現実化」するってことだと思うんだ。
前回の作品は「夢」だったから幻のように消える感が強かった。
でも今回の『ブキミの谷』は体温があって良かった。
ぼくは体温を感じられる芝居の方が好きなんだと思った。

子供鉅人『幕末スープレックス』

9月に子供鉅人の新作『幕末スープレックス』をHEPホールで観劇して来た。


”あらすじ
舞台は幕末!
「ペリーの鼻」というち○この張りボテを売る三姉妹は借金の肩に一人は遊女、一人は奉公、一人は大道芸の小屋に売られてしまう。
三人はいつかのひな祭りに再会を約束するのだった。
その後月日は流れ・・・
一人は病を、一人は侍に、一人は女相撲横綱に・・・
世間は倒幕運動が盛り上がり、ネズミ小僧ラブ吉が世の女性を虜にしていた。
横綱になった末の妹はラブ吉と恋に落ち、処刑されそうになるラブ吉を奪い返す。そして「ええじゃないか! ええじゃないか!」と踊って日本を横断することになる。
ひょんなことから上の姉二人は別のルートであるが大老井伊直弼が隠した埋蔵金を探しに行くことになる。
こうして、様々なトラブルの上三人は再び邂逅するのであった。
大政奉還 新政府 サヨナラ幕府 江戸時代
三人姉妹の運命は如何に・・・ ”



いや、なんというか。過去には一作しか観てないけれど。子供鉅人のお芝居には前衛的な印象がすごく強かった。わけのわからなさを含んだ重複していくイメージというか話のループが重なり合うハーモニーのような芝居というイメージがすごく強かったんだ。以前観た『アッパーグラウンド』から受けた印象は子供鉅人はサイケな印象が強かった。そうサイケデリックミュージックこそが子供鉅人を適切に表現する言葉だったと思う。
でも、今回の『幕末スープレックス』はそんなイメージを軽々と覆し、そして益山貴司氏の劇作の幅の広さ懐の広さを感じさせるそんな芝居だった。
良い意味ではちゃめちゃさを残し、時代劇(?)娯楽として幕末を舞台にぶち上げられた嘘八百の物語は真実にせまるくらい嘘いっぱいで本当に娯楽満載の素晴らしいお芝居だった。

芝居のリズムというかテンポが早いので、もしかするとついて行けない観客もいたかもしれないが。それでも今年これまで観た中では一番の面白さだと言える。

ストーリーは幕末を舞台に時代に翻弄される三姉妹の行く末を描いたもの。と書くとものすごく深刻でシリアスな物語と思われるかもしれないが、そんなことはあるんだけれどそんな暗い雰囲気はない。
それはアホにまみれた登場人物の強烈な存在感のおかげでもあるし、また脇役人の熱演によってでもあると思う。
子供鉅人自体が型にはまらない人々で構成された劇団だからこそ型にはまっているようでハマらない「はみだし感」がいい具合で満載だったのだと思う。それが物語に登場人物にリアルを与え、生命を与え躍動感を与えてどこをどう考えたってホラ話なのに真実心にせまる面白さを観客に提供できたのだと思う。

いや、もしかしたら賛否両論はあるかもしれないが『幕末スープレックス』を観劇した人の9割以上は満足しているはずだ。
もう東京公演も終ったらしい。
再演ないかな。再演。また観たい芝居の一つである。

【音楽】いいくぼさおり 全国ツアー@大阪ソープオペラクラシックス

 音楽と書いて音を楽しむと書く。
 ああ、なんてベタでどうしようもない書き出しなのだろう。
 ぼくは音楽が楽しいことを知っている人間なのだ。それは気がつけば自分で曲を作りはじめたのが切っ掛けなのだけれど。そもそもは老後の趣味を作るためにギターを始めたことだった。
そんなギターを弾き始めた頃、今よりもとんでもなくヘタクソでどうしようもない頃のことだった。ぼくは友人が前座で出るとのことで、奈良の三条通にあるYというライブバーへ行った。友人はその日のトリを勤める”いいくぼさおり”のファンで、彼女の前座を勤めるのを喜んでいた様子だった。

 その日の集客は散々で純粋な客はたしか記憶が正しければ二人だったような気がする。ライブは三組で友人が一番目だった。友人はピアノを弾き語りながら過去見た中で一番のパフォーマンスをした。ものすごく良かった。

 ぼくといいくぼさおりの出会いはそのライブが始まる前だった。彼女は黒髪ロングヘアーで白い肌に黒い大きな瞳が印象的だった。「うわーっ可愛い(綺麗)」と思いつつ、東京に対する根拠のない嫉妬からか、可愛いだけちゃうんか! と思っていたのだった。

しかし・・・・・・
それが間違いであったことは彼女が一音グランドピアノを弾いた瞬間にわかった。
二組目が友人と比べてぱっとしないライブを終えて、ああこりゃ今日のベストはたぶん友人だろう(それくらい良かった)と思ってそんなに期待なんてしていなかった。
一音。
たった一音あとは引きずり込まれた。
一曲目は「眠れぬ夜のシンフォニー」だった。あとは音がイメージを想起させぼくはどこかの世界を旅させられた。それはまさに衝撃だった。
あれから1stアルバムレコーディング前の大阪のライブに二度顔を出した。

 この間はたしか一年くらいの間だったのじゃなかろうか。記憶が定かじゃないけれど。
いいくぼさおりは奈良のYで観た時よりも、変化していた。

 ミュージシャンっていろんなフィーリングを持っている人がいて、時々それが形というか無形のイメージで見えたりすることがある。いいくぼさおりはどちらかというと自分の世界に人を引きずり込むタイプだった。少なくとも奈良のYで観た時はそうだった。「えいやー!」と始めたうまく行くかどうかもわからない初の全国ツアーだったからなのかもしれない。奈良のYで観た時のいいくぼさおりは自分のおきどころがわからないところがあったように思う。

 彼女の変化を意識したのはどこでだっただろう?
大阪のamホールでだろうな。音が変わった。聴衆を自分の世界に引きずり込むというよりも、何かを伝える方向に向き始めたような気がした。でもそれはまだ確固としたものではなくて、まだふわふわしていたような気がする。

 その後、タイミングが合わないとかぼくがCommon Bar SINGLESのこととかその他でなかなか身動きができなくなったこともあって、なかなか彼女を観に行くことができなかった。
それが、ようやく2ndアルバム発売による全国ツアーで大阪、しかもうまく休みもとれたので行ったのだった。
1stアルバムから三年ということだから、たぶん四年くらいはご無沙汰だったのかもしれない。ぼくが初めてレコーディングをしたのが2009年の夏だったからそれ以前だから、やっぱり四年だな。
もう二日前になるけれど、ぼくは四年以上ぶりのいいくぼさおりを楽しんだ。彼女自身が音楽を楽しんでいることがわかるライブだった。音を楽しむことができた。
 
 ライブ前に彼女のプロデューサである保坂氏といいくぼさおりとの対談があった。そこで保坂氏は「いいくぼさおりが確立されてきたよね」とおっしゃっていたけれど、ぼくは四年ご無沙汰だったから余計にその変化を感じた。
いいくぼさおりは確かに誰かに何かを与えられる歌い手になっているとぼくは思う(異論は聞かない!)

 終演後、まだ未購入だった2ndアルバムを購入したのだけれど、その際いいくぼさおりさんより「そんさんですよね」と声をかけられた。なんで知ってんの?って正直思ったけれど、うれしかった。
なんとなくだけれど憶えられていたのだろうか? よくわからないけれど。
先日SINGLESで話をしていた。ネットだけの関係よりも、普段はつながりが希薄でも一度会ったことのある人の方がどこかでつながってるみたいな話を。
もしかしたらそんな感じなのかな。まあ良いや。


本日9月9日は京都シルバーウイングス
明日9月10日は京都VOXhall
9月14日はぼくのご先祖の何人かが暴れ回っていた噂のある長野県の「長野J」(http://livehousej.com/schedule.htm)にてライブとのことです。
お時間ある人はよければどうぞ。良い時間が過ごせるよ。

ここもチェック! http://futureamadeus.com/