点尊降臨!

「ぼくが何者であるかは、お前が決めれ!」 なんか創る人をやってます。

代表卒業

「今日をもってcommon bar SINGLESを卒業します!」



というわけで4年勤めたボランティア代表を辞めます。
長いようで短い4年間でした。
個人的には残念なほどにお店の立て直しができんかったなという反省しかない。


試行錯誤と様々な反対と賛成の中で、いかに自分の意見を相手に伝えるかを考える良い機会だったと思います。
それに、仕事では全然責任ある立場でもなかったので、そんな意味でもこの4年間の代表業は貴重だったなと。

すでに店にすら寄り付かない生活になっていますが、今後お客さんとして寄ることはあってもマスターは多分やらんと思う。
理由は他にやりたいことがあるし、今休止中の計画もあるから。

 

まず、ここらでcommon bar SINGLESのことを説明しますかね。ぼくがなんの代表だったのかが、このままだとわからないだろうし。

common bar SINGLESとは毎日お店に立つマスターが変わる日替わりマスター制度のお店で、大阪でこの形態で13年以上続いている日替わりマスター制度ではほぼ最古のお店です。
これまで代表を引き継ぎしてお店は継続されてきました。
ぼくで、日替わりマスターの代表としては4代目になります。

common barのマスターになるには説教バーとうタイトルのマスター講習バーに参加すれば、誰でもなれます。
マスターは営業を担当する日の営業に責任を持ってもらいます。
シフトは自由で、自分の好きな日にマスターとしてお店に立つことができます。
ただし、ノルマがあります。日曜日から木曜日、祝日は1万円です。金曜日、土曜日、祝前日は1万2千円です。
このノルマを達成できなかったら自腹で補填となります。
お店には、お店が用意しているお酒があります。ノルマの達成はお店にあるお酒で達成すればよいものになっています。
当然、自分で持ち込んだお酒をお客様へ提供できます。その収入は自分のものになります。

マスターには詩人、ミステリマニア、アニメオタク、音楽好き、パズル好き、アナログゲーム好きなどの多種多様な趣味を持つ方から、ビジネスの交流を目的とした方、ただお酒が好きで自分の好きなお酒をみんなで楽しみたい方など色んなタイプのマスターが参加しています。


そんなお店です。
ちなみに代表は無報酬の職で、ボランティア。というかここの運営スタッフはすべて無報酬のボランティアで運営されています。

ここの代表を今回辞めるわけです。


お店の代表をやるってのは、なんとも不思議です。
というのは、特に本人は大した人間ではないのに「代表」という肩書きだけで他人に一目置かれたりするわけです。
いやあ、ぼくのことを知っているひとはそうでもないけれどね。
名刺交換をすると「代表ですか。すごいですね」みたいな言葉が時々でます。これは結局のところよく知らない人には肩書きが非情に強い効果を発揮するってことです。
代表をやって最初の発見はこの「肩書き力」ですね。肩書き=実力とは限らないことを悟りました。

この肩書きってのは魔物みたいなもんで、他人への効果もさることながら肩書きを持っている本人への魔力も高いんやろなと思います。
肩書きがあっても、その肩書きに見合わない人っていますよね。いわゆる「役者不足」な人。
これはつまるところ、本人が肩書きに見合うパフォーマンスを出す自信がなかったり、肩書きに求められるパフォーマンスを発揮できるようにまで成長できる自信がない場合にそうなっちゃうんじゃないかと思うのです。

肩書きがついたからって、すぐにその肩書きに見合う人間になるわけじゃない。人ってのはそんな高尚にはできていないもんです。

ぼくは代表をやるにあたって「責任」だけは意識するようにしました。と言っても100点満点ではないけど。
ぼくの前任者が非情に無責任な人で「引き継ぎすることはない」と一切引き継ぎしてくれませんでした。
同じことはしたくないとさすがに思いました。
引き継ぎに関しては文書にてまとめたものを用意し、店舗保険の引き継ぎもふくめて準備し対応しました。

それでも、自分を採点するなら100点満点で合格点を70点とするなら、50点かな。

4年間通じて、自分の未熟さや能力不足に直面することが多々ありました。
会社の社長さんは大変やなと思いました。この中途半端に気楽にやってこれたのはボランティアで運営されている組織だったからでしょうね。従業員がいないので、給料を支払う義務がなかったので、気楽だったわけです。


そんな代表の責任とも明日11月1日からおさらば!
11月以降はまず残っているレポートを終らせて来年に備えたいですね。
来年は、これまでできなかったことを中心に「おもしろく、楽しく、うれしく」を達成していきたいです。