点尊降臨!

「ぼくが何者であるかは、お前が決めれ!」 なんか創る人をやってます。

運が良すぎて困ると思う日常

ぼくは非常に運が良い。人類史上誰もぼくの運の良さに並ぶ者はいなと思う。皆さんの運を全てぼくが奪い尽くしていたら、本当ごめんねと言いたい。

それが、たとえ行き先不明の船で櫂を漕いでいるとしても、ぼくは超運が良い。
ぼくが乗っている船は行き先不明。船が出る前から特に目的地は告げられなかった。これは好きに櫂を扱っても良いということなのだろう。素晴らしい! なんて素晴らしいんだ!!! 
指示はただ「船を漕いでください」、単純かつ明快だ!

そんな日々が続いていたのだが、先日いきなり船長から目的地へ近づいていないとお叱りがあった。「えっ? 目的地なんてあったの?」とぼくは思った。目的地のない航海、闇雲に進んだ船の中にいることにようやく気がついたのは、その時だった。通りで船酔いが酷いはずだ。

ただその後も具体的な目的地は告げられることはなかった。先日、船長へ目的地を尋ねたけど、答えてもらえなかった。なぜなら、船長には目的地なんてものがなかったから。ただ船を任されたので、その船を目的地も設定せず、海に出しただけなのだ。もしかするとこの虚無的な無責任さにニーチェが拍手してくれるかもしれない。

それにしてもぼくは運が良い。おかげで船長の仕事がどんなものか、より良く理解できた。それに、基本的な仕事術についても良く学ぶことができた。無責任であるリスク、そして無責任に他人に責任を押し付けるリスクを他人を通して知れたのだから幸運この上ない。

このどこが運が良いどこがいうのか? と思われるかもしれない。だが、あえて言おう、ぼくは超幸運だ! なぜなら、この失敗をした船長はぼくではないからだ。おかげで同じ失敗をしなくて済む。ラッキー、幸運、運が良いと言わざるを得ない。

さあ! これでも、あなたはぼくほどに運が良いと言えるかな?