音楽系イベントの告知の雑さについて思うこと
ついさっきiPhoneのFacebook アプリを削除した。
理由は気疲れ。FacebookについてはPCでも閲覧しているから、アクセスの頻度が下がるだけだし、差し支えがないと思ったことも削除した理由のひとつだ。
Facebook(以下FB)では様々な人が情報発信している。利用している人のタイムライン(FB上で友達になっている人の投稿がでてくる)には、当然誰とつながっているかによってその内容は異なるだろう。ぼくのタイムラインにはイベント告知や良い話のシェア(Twitterで言うRT)、怪しいブログ記事のシェア、明らかなデマ記事シェア、つながっている人の日常、時々事実を記した記事などが流れてくる。
それに疲れたというよりも、純粋にスマートフォンを使ってまで見るようなものではないものに縛られている自分に疲れたのだ。
誰でも発信できる世界。遠くにいてもFBへ流れてくる記事を見れば、誰がどこで何をしているかがわかる。怪しいブログやデマ記事のシェアを除き、多くの記事は見ればわかる程度の内容だし、人畜無害な記事がほとんどだ。
そんな中にイベント予告が紛れ込む。すでにビジネス展開するほどの力を持つ方々のイベント告知はターゲットを絞っていてわかりやすい。だから届くべき人に届いているんだろう、伝わっているんだろうと思う。しかし、ミュージシャンなどの音楽系のイベント告知は阿呆の極みで、効果がない。
いや、それ誰に伝える気あるの? 馬鹿なの? って告知が多い。
写真+文章の投稿の場合、その写真がナルシシズムが溢れ返っているのものの場合、痛々しさすら感じる。残念だ。キモイ。
新バンドであれば仕方ないかもしれない。でもずっとバンドやミュージシャンをやっていれば、音源や動画を持っている人は多いのではないだろうか? もうすでにある程度名が通っているのなら、動画や音源を貼付ける必要はないのかもしれない。しかし、複数バンドが参加するイベントで既存顧客を集めるだけなら不要だろうが、新規顧客を集めるならイベント告知用の動画などを用意する方が良い。知らないバンドやミュージシャンのイベントに2000円払う客が少ないことを知るべきだ。
ただ情報を並べるだけで伝わると思っているのかもしれない。それでは何も伝わらない。文字という記号を並べているだけであることに気がつかないのだろう。
では、どうしたら伝わるのか?
最初に次の順序で自分が伝えたいことを整理する。
(1)コンテンツのジャンル
(2)コンテンツの魅力
(3)ターゲットとなる人物像
これらがわかれば、次はどんな流れでコンテンツを宣伝するかを考える。
(1)イベント名
(2)イベントの種類
(3)ターゲットの明確化
音楽イベントならどんな音楽が好きな人なら楽しめるかを伝える
(4)コンテンツ内容とその魅力
各コンテンツの紹介を短い文章で行う。
(出演者のHPリンク、音源リンクや動画リンクを張るのも良い)
(5)イベント出演者の動画を編集しひとつの動画にまとめたもの。
2分から3分程度で各バンドや出演者の音源が入っている動画を切り貼りして出す。
この(1)〜(5)へ導くには導入をしっかり書くことが必要だろう。
人に読ませる冒頭やキャッチコピーを入れて、ターゲットを宣伝へ導くのだ。
そもそも自分の音楽が最大の武器なら、それを宣伝でも活かしましょうよ。今、あなたのこと「好き!」って言ってくれる人を大事にしているとか言うなら、お前、それ言い訳だから。
あなたの音楽を好きになってくれるかもしれないが、いっぱい隠れているかもしれないなら目立たなきゃ見つけてもらえないよ。今は色んな情報が氾濫し、楽しいこともいっぱいある。だからこそ、目立たなきゃいけないし、惹き付けなきゃいけない。
中には文章だけで興味を持たせることができる人もいる。しかしそんな人は稀だ。稀なんだ!
そしてこれを書くに至ったのは、何を隠そう自分がこの「伝える」ということに苦心しつづけているからだ。ぼくも、この上記の件に気がついたのは失敗を犯してきたからだ。だから、ぼくが犯した失敗を、これを読む人が同じ轍を踏まないことを切に切に願っている。